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年代別データから見る性感染症の現状

病気について2026年7月31日

年代別データから見る性感染症の現状
20代を中心に広がる感染、年代問わず正しい知識と検査が大切です

厚生労働省の感染症発生動向調査(NESID)2024年のデータを見ると、クラミジア・淋菌・梅毒・ヘルペスウイルス感染症・尖圭コンジローマのすべてで、20代の感染報告数が最も多いという結果となりました。

年代別データから見る

性感染症は「若い人だけの病気」と思われがちですが、30代・40代、さらに50代以降でも一定数の報告があります。年代にかかわらず、正しい知識を持ち、必要に応じて検査を受けることが大切です。

*本記事は、厚生労働省「感染症発生動向調査(NESID)」2024年1月〜12月のデータをもとに作成しています。

総合ランキング

5つの性感染症すべてで20代の報告数が最多

今回取り上げた5つの性感染症では、いずれも20代の報告数が最も多い結果となっています。

クラミジア感染症
20代:16,804人
淋菌感染症
20代:3,932人
梅毒感染症
20代:5,177人
ヘルペスウイルス感染症
20代:2,752人
尖圭コンジローマ感染症
20代:2,465人

特にクラミジアや淋菌は、10代後半から20代前半で感染が増加する傾向があり、性的な活動が活発になる年代ほど感染リスクが高まります。

一方で、梅毒やヘルペスウイルス感染症は30代・40代、さらに50代でも一定数の報告があります。性感染症は、年齢にかかわらず誰でも感染する可能性がある疾患です。

性感染症別・年代別ランキング

1)クラミジア感染症

クラミジア感染症は、日本で最も多く報告されている性感染症です。2024年のデータでは、20代が16,804人で最多となり、2位の30代と比べても大きな差がみられます。

自覚症状が少ないことも多く、感染に気づかないままパートナーへ感染を広げてしまう可能性があります。

クラミジア感染症 年代別感染者数ランキング

2)淋菌感染症

淋菌感染症も20代の報告数が最も多く、2024年データでは20代が3,932人で最多となっています。

淋菌は尿道炎や子宮頸管炎、咽頭感染などを起こすことがあります。自己判断せず、適切な検査・治療を受けることが重要です。

淋菌感染症 年代別感染者数ランキング

3)梅毒感染症

梅毒感染症は、2024年データで20代が5,177人と最も多い結果となっています。30代・40代でも多く報告されており、幅広い年代で注意が必要です。

梅毒は初期症状が自然に軽快したように見えることもありますが、治ったわけではありません。感染が心配な場合は、早めに検査を受けることが大切です。

梅毒感染症 年代別感染者数ランキング

4)ヘルペスウイルス感染症

ヘルペスウイルス感染症は、20代が2,752人で最多となっています。一方で、30代・40代・50代でも一定数の報告があります。

一度症状が落ち着いても、疲れ・ストレス・体調不良などをきっかけに再発することがあります。水ぶくれ、痛み、かゆみ、違和感などがある場合は、早めの受診をご検討ください。

ヘルペスウイルス感染症 年代別感染者数ランキング

5)尖圭コンジローマ感染症

尖圭コンジローマは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって発症する性感染症です。2024年データでは20代が2,465人で最多となっています。

感染してもすぐに症状が現れるとは限らず、数週間から数か月後に性器や肛門周囲へイボ状のできものが現れることがあります。自然に治ることは少なく、治療後も再発することがあります。

尖圭コンジローマ感染症 年代別感染者数ランキング

約7割が20〜30代|ただし、どの年代でも注意が必要です

今回のデータでは、全感染症の報告数のうち約7割が20〜30代を占めています。

しかし、これは「20代・30代だけが注意すべき」という意味ではありません。性感染症は年代に関係なく誰でも感染する可能性があり、パートナーとの関係性やライフスタイルによってリスクは変化します。

性感染症は、年齢だけでリスクが決まるものではありません。感染機会があった場合や、気になる症状がある場合には、年代を問わず検査を検討することが大切です。

自覚症状がないまま感染していることもあります

性感染症の中には、感染しても症状がほとんど現れないものが少なくありません。

  • クラミジア
  • 淋菌
  • 梅毒の初期
  • HPV感染 など

症状がないため気付かないままパートナーへ感染を広げてしまうケースもあります。また、放置すると不妊症や骨盤内感染症などの原因になることもあります。

「症状がないから大丈夫」と自己判断せず、不安な機会があった場合やパートナーが変わったタイミングなどには、検査を受けることが大切です。

年代ごとの意識が予防につながる

年代によって感染しやすい疾患やライフスタイルは異なります。年代ごとの意識を持つことが、予防や早期発見につながります。

年代 意識したいポイント
10代 正しい知識を身につけ、予防意識を高めることが大切です。
20代 感染報告数が最も多い世代です。予防と定期的な検査を習慣にしましょう。
30代 仕事や家庭で忙しくても、気になる症状があれば早めに受診しましょう。
40代 パートナーと検査について話し合う機会を持つことも大切です。
50代以降 再発や重症化予防のためにも、健康管理の一環として検査を活用しましょう。

自分に必要な検査が分からない方へ

「症状がないけど検査した方がいい?」
「何を調べればいいか分からない…」

このように感じる方は少なくありません。

性感染症は、症状や感染した部位によって必要な検査が異なります。また、感染機会や時期によって適切な検査のタイミングも変わります。

気になることがある場合は、まずは自分に合った検査を知ることが大切です。

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まとめ

・2024年の感染症発生動向調査(NESID)では、クラミジア・淋菌・梅毒・ヘルペスウイルス感染症・尖圭コンジローマのすべてで、20代の報告数が最多でした。

・全感染症の報告数のうち、約7割が20〜30代を占めています。

・ただし、性感染症は若い世代だけの病気ではなく、どの年代でも感染する可能性があります。

・自覚症状がないまま感染していることもあるため、不安な機会があった場合は検査を受けることが大切です。

・早期発見・早期治療により、重症化や感染拡大を防ぐことにつながります。

自分自身の健康はもちろん、大切な人を守るためにも、正しい知識を身につけ、必要に応じて検査を受ける習慣を心がけましょう。

※梅毒は全数把握疾患ですが、クラミジア・淋菌・ヘルペスウイルス感染症・尖圭コンジローマは定点把握疾患です。そのため、定点把握疾患の報告数は国内の全感染者数を示すものではなく、実際の感染者数は報告数より多い可能性があります。

※データは厚生労働省「感染症発生動向調査(NESID)」2024年1月〜12月をもとに作成しています。

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