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カンジダ膣炎・細菌性膣症とは?症状・予防・専門外来について医師が解説

病気について2026年6月10日

カンジダ膣炎・細菌性膣症とは?症状・予防・専門外来について医師が解説

デリケートゾーン不調専門外来

カンジダ膣炎・細菌性膣症については、性器領域で正しく扱われていないことが多いです。国内で専門としている方が少ないことも影響しています。世界的なガイドラインであるUpToDateでは予防も扱われていますが、まだまだ知られていません。

*この記事は、世界で最も信頼性のあるメタアナリシス(様々な研究・文献を統合して判断すること)エビデンスの1つであるUpToDate( https://www.uptodate.com )をエビデンスとして記載しております。

*監修:新宿サテライトクリニック院長/早稲田大学招聘研究員北岡一樹(M.D./Ph.D.)

1. カンジダ膣炎・細菌性膣症について

カンジダ膣炎・細菌性膣症ともに、性行為で移ってくるわけではなく、みんなが持っている菌です。カンジダはカビで、細菌性膣症は悪い細菌、正式にはガードネレラ・バギナリスという菌が中心です。


カンジダ膣炎は、カンジダ「膣炎」であり、炎症を起こします。炎症を起こすため、かゆみや痛みを引き起こします。おりものに変化も出ることが多いですが、メインはかゆみ・痛みで、かゆみ・痛みのみが症状の時もあります。

一方、細菌性膣症は、細菌性「膣症」であり、炎症は起こしません。悪い細菌が増殖するだけです。したがって、基本的にはかゆみや痛みは引き起こさず、おりものが増えたり、嫌な臭いがしたりするだけとなります。

また、検査も重要性が低くなります。カンジダや悪い細菌が陽性でも、保菌していることは普通の事なので、症状に関与しているとは限りません。

カンジダは、膣の外側だけで炎症を起こすこともあり、その場合、おりもの検査ではカンジダは陰性と出てしまいます。また、カンジダ膣炎は、「カンジダに対するアレルギー」という側面が強く、花粉症と同じように、ほんの少量でも炎症を引き起こします。すなわち、陰性でもカンジダ膣炎を否定できません。

つまり、デリケート部位のかゆみ・痛みはカンジダ膣炎おりもの異常は細菌性膣症、検査は参考所見に過ぎず、臨床症状を重要視します。

新宿サテライトクリニック院長はカンジダ・細菌性膣症の研究をしており、カンジダとアレルギー惹起物質であるインターロイキン4の関係を確認しています。一方、悪い細菌はアレルギー惹起物質への影響がありません。

2. 予防について


カンジダ膣炎・細菌性膣症ともに、UpToDateに明示される予防法があり、欧米では広く行われています。いずれも治療薬を用いる方法です。

カンジダ膣炎の予防では、抗真菌薬の内服薬を用いる方法、もしくは抗真菌薬の膣剤を用いる方法があります。

  • 抗真菌薬の内服薬:週1回
  • 抗真菌薬の膣剤:週2回

細菌性膣症の予防では、メトロニダゾールの膣剤を用います。

  • メトロニダゾールの膣剤:週2回

予防実施中でも発症してしまう事もあり、その場合は治療用量で使用します。また、半年実施すると、半数の方は、予防を辞めても、発症しなくなるとされています。一方、約半数では予防を辞めれば再発してしまう事に注意が必要です(1)。

3. 専門外来について

新宿サテライトクリニック院長は研究を続ける中で、カンジダ膣炎・細菌性膣症が正しくマネジメントされていないことを痛感するようになりました。

特に多いのが、デリケート部位のかゆみで、検査してカンジダ陰性・悪い細菌陽性で、細菌性膣症として加療して悪化するというケースです。

細菌性膣症はかゆみに関与せず、カンジダが検査で陰性と出やすいことから、症状からカンジダ膣炎として加療するのが正しいマネジメントです。

細菌性膣症の薬はカンジダ膣炎を悪化させるため、正しくマネジメントできないと悪化します。

また、予防に関しても、正しい方法でなされていない病院も多いです。

そういったことから、日々の研究結果を生かせるよう、新宿サテライトクリニックではデリケートゾーン専門外来も実施しています。デリケートゾーンに悩まれている方は気軽にご相談ください。

デリケートゾーン不調専門外来について

カンジダ膣炎・細菌性膣症をはじめ、デリケートゾーンのかゆみ・痛み・おりもの異常などでお悩みの方は、専門外来でご相談いただけます。


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最終的には、バクテリオファージを用いた新たな治療法の導入まで持っていければと考えています。

4. まとめ

・カンジダ膣炎・細菌性膣症は、性行為で移ってくるわけではなく、みんなが持っている菌が関係する

・カンジダ膣炎は炎症を起こすため、かゆみや痛みがメインとなる

・細菌性膣症は炎症を起こさないため、基本的にはおりものの増加や嫌な臭いが中心となる

・検査結果だけで判断せず、臨床症状を重要視することが大切

・カンジダ膣炎・細菌性膣症には、UpToDateに記載される予防法がある

・新宿サテライトクリニックでは、デリケートゾーン専門外来を実施している

1) Crouss T, Sobel JD, Smith K, Nyirjesy P. Long-Term Outcomes of Women With Recurrent Vulvovaginal Candidiasis After a Course of Maintenance Antifungal Therapy. J Low Genit Tract Dis 2018; 22:382.

北岡一樹 医師

監修者 医師監修

新宿サテライトクリニック院長

早稲田大学招聘研究員 北岡一樹(M.D./Ph.D.)

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