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カンジダ膣炎・細菌性膣症でお悩みの方へ|デリケートゾーン不調専門外来のご案内

病気について2026年6月3日

カンジダ膣炎・細菌性膣症でお悩みの方へ|デリケートゾーン不調専門外来のご案内


予防会新宿サテライトクリニックでは、デリケートゾーン不調専門外来を行っています。

実は性感染症は無症状のことが多く、膣やおりものの不調の原因のほとんどは、カンジダ膣炎・細菌性膣症や外陰部皮膚炎です。

欧米ではこの辺りのケアが充実しており、ガイドライン(UpToDate)でも、予防が行われていたりしますが、国内ではあまり中心に扱われていません。

細菌性膣症の発症は性行為と関係しており、特に性風俗従事者で慢性的に悩まされる疾患となります。

このデリケートゾーンの不調について、エビデンスに基づく予防も含めた専門外来を新宿サテライトクリニック(月曜・水曜・木曜・金曜)で行っています。

デリケートゾーン不調専門外来

実施院:予防会新宿サテライトクリニック

実施日:月曜・水曜・木曜・金曜

1. デリケートゾーンで不調があった場合の対応例

 意外とマネジメントが難しいのがデリケートゾーンの不調です。私も最初は効果的でないマネジメントをしていました。

 しかし、経験と正確なエビデンス(UpToDate)の知見、実際に菌を扱った研究による知見を得ることで、正しくマネジメントできるようになりました。

 以下に、実際にあった症例とその歩みを示します。

症例:若年女性/性器のかゆみ

受診者 若年女性
自覚症状 性器のかゆみ
検査結果 おりものを顕微鏡検査では G. vaginalis陽性(=細菌性膣症)
治療内容 細菌性膣症として加療
備考 後日、悪化し来院。改めておりもの検査ではカンジダ陽性であり、カンジダ加療で改善

 外来始めの頃、よくおこなってしまった症例です。外来を始めた当初は、検査結果を重視していました。

 また、国内のガイドラインなどではこの辺りの詳しいことが書いてありません。

 そこで、このような症例をよく経験し、改めて、世界最高のエビデンスとされている医療専門オンラインリソースであるUpToDateを精読し、以下のことを理解しました。

2. デリケートゾーン不調の診療で重要な考え方

UpToDateによるエビデンス

  • カンジダ膣炎・細菌性膣症・トリコモナス性感染症で、性器症状性器症状(膣炎)の90%以上を占める。(1)
  • 細菌性膣症の症状はおりものの変化であり、基本的にかゆみを引き起こさない。(2)
  • おりものの悪臭は細菌性膣症・トリコモナスの特徴である。ただし、黄緑色のおりものであればトリコモナスを鑑別する。
  • 細菌性膣症のおりものは灰色であり、黄緑色にはならない。(3)
  • カンジダ膣炎・細菌性膣症・トリコモナス性感染症のいずれも、典型的な症状を呈するのは20%程度に過ぎない。(4)
  • カンジダ膣炎・細菌性膣症の診断では顕微鏡検査がメインではあるが、陰性となることが多い。(5)
  • 逆に陽性でも、症状がなければ非妊婦女性であれば治療不要。(6,7)
  • 外陰部にカンジダが関与している場合、治療にはクリームだけでは不十分で、膣剤も必要。(8)
  • 外陰部皮膚炎・萎縮性腟炎・苔癬など、皮膚炎の関与があることも多い。(9)
  • 経口薬は使い勝手がよいが、腟剤よりも症状緩和まで1〜2日かかる。(10)

 また、実際にカンジダ・細菌性膣症原因菌(G. vaginalis)を用いた研究を行った際、G. vaginalisと比べてカンジダの組織炎症性の強さを目にし、痒みなど強い症状を引き起こすのはカンジダであることを実感しました。

 これらのエビデンスを理解し、実際にそれに従って、診断・治療経験を積み重ねることで、正しくマネジメントできるようになりました。

3. 症例から考える正しいマネジメント

 従って、上に示した症例は以下が正しいマネジメントとなります。

症例:若年女性/性器のかゆみ

受診者 若年女性
自覚症状 性器のかゆみ
検査結果 おりものを顕微鏡検査では G. vaginalis陽性(=細菌性膣症)
治療内容
  • かゆみのみであれば、カンジダ膣炎としての診断的加療を軸とする。
  • おりものの量・色調・においの変化もあれば、細菌性膣症の治療も行う。
  • かゆみが外部にあるようなら、クリームも追加、もしくは内服薬加療も検討する。
  • 皮膚疾患の鑑別も行い、かぶれなどが見受けられる場合は、ステロイド外用薬も使用する。
  • おりものが黄緑色であれば、トリコモナス検査も検討する。

 デリケートゾーンの不調は、検査結果だけで判断するのではなく、症状の内容、かゆみの場所、おりものの量・色・におい、皮膚炎の有無などを含めて総合的に考えることが重要です。


4. 再発予防について

 欧米では、カンジダ膣炎・細菌性膣症の再発予防が広く行われています。

 世界で一番正しいとされているエビデンスの1つであるUpToDateにも、カンジダ膣炎・細菌性膣症の再発予防について、下記のように記載されています(11, 12)。

カンジダ膣炎・細菌性膣症の再発予防に関するUpToDateの記載

 しかし、国内のガイドラインでは記載がなく(13)、再発予防も行われておらず、再発予防を実施しようとすると保険外治療となります。

 その点で、予防会は保険外診療機関なので、再発予防治療を行うことに適しています。

 また、予防会は、性風俗従事者の方々によくご受診いただいています。

 例えば細菌性膣症は性行為のパートナー数がリスクとなっており(14)、性風俗従事者の職業病に近いです。

そこで、新宿サテライトクリニック月曜、水曜~金曜に、デリケートゾーン不調専門外来として、世界最高のエビデンスに準じて、カンジダ膣炎・細菌性膣症の「予防」も行っています。

5. 専門外来について

 デリケートゾーンの不調の原因はカンジダ膣炎・細菌性膣症が90%を占めます(1)。

 しかし、それらの予防を含めた診断・治療に長けている機関は国内ではありません。

 研究を行っている機関が非常に少ないこと、国内では予防医療が不十分であること等が原因です。

 そこで、不調リスクの高い性風俗従事者にご受診いただく機会の多い予防会として、新宿サテライトクリニック月曜・水曜~金曜(院長勤務日)に、専門外来を設置しています。


 また、新宿サテライトクリニック院長はカンジダ膣炎・細菌性膣症の研究も進めています。

 カンジダ膣炎・細菌性膣症に対して現在の薬では根治は出来ず、改善させることや再発抑制しかできません。

 既に淋菌や犬猫膿皮症などの治療・予防として研究開発に取り組んでいるファージを用いて、根治薬もしくは根治とはいかないまでももっと再発を抑制できる治療法の導入を目指しています。

 世界標準のエビデンスであるUpToDateでは、EDTAという化合物を用いた細菌性膣症治療の治験が取り上げられており(15)、これも国内で進められるように検討しています。

 また、既にカンジダ・細菌性膣症の再発予防治療を施行した患者様は多数いて、それらを論文にまとめ、国内でも欧米のように様々な医療機関でも行っていただけるような普及活動も目指していきます。

 単なる診断・治療・予防だけでなく、研究も含めて進めていきます。

こんなお悩みがある方はご相談ください

・デリケートゾーンのかゆみがある

・おりものの量・色・においが気になる

・カンジダ膣炎を繰り返している

・細菌性膣症を繰り返している

・検査や治療をしても症状がすっきりしない

・再発予防について相談したい

ご相談のみ:無料

カンジダ・細菌性膣症検査:1,050円(税込)

 自由診療なので保険証も不要です。初診料・再診料もかかりません。
 悩まれている方はお気軽にご相談ください。

6. まとめ

・デリケートゾーンの適切なマネジメントは意外と難しい

・性風俗従事者はデリケートゾーン不調になるリスクが高い

・カンジダ膣炎・細菌性膣症再発予防は国内では普及していない(保険適用外)

・予防・研究含めて予防会新宿サテライトクリニックでデリケートゾーン不調の専門外来として行っている

7. 引用元

1) Sobel JD. Vulvovaginitis in healthy women. Compr Ther 1999; 25:335.

2) Klebanoff MA, Schwebke JR, Zhang J, et al. Vulvovaginal symptoms in women with bacterial vaginosis. Obstet Gynecol 2004; 104:267.

3) Vaginitis in Nonpregnant Patients: ACOG Practice Bulletin, Number 215. Obstet Gynecol 2020; 135:e1.

4) Landers DV, Wiesenfeld HC, Heine RP, et al. Predictive value of the clinical diagnosis of lower genital tract infection in women. Am J Obstet Gynecol 2004; 190:1004.

5) Sobel JD, Faro S, Force RW, et al. Vulvovaginal candidiasis: Epidemiologic, diagnostic, and therapeutic considerations. Am J Obstet Gynecol 1998; 178:203.

6) National guideline for the management of vulvovaginal candidiasis. Clinical Effectiveness Group (Association of Genitourinary Medicine and the Medical Society for the Study of Venereal Diseases). Sex Transm Infect 1999; 75 Suppl 1:S19.

7) van Schalkwyk J, Yudin MH, INFECTIOUS DISEASE COMMITTEE. Vulvovaginitis: screening for and management of trichomoniasis, vulvovaginal candidiasis, and bacterial vaginosis. J Obstet Gynaecol Can 2015; 37:266.

8) Donders GG, Sobel JD. Candida vulvovaginitis: A store with a buttery and a show window. Mycoses 2017; 60:70.

9) Mendling W, Brasch J, German Society for Gynecology and Obstetrics, et al. Guideline vulvovaginal candidosis (2010) of the German Society for Gynecology and Obstetrics, the Working Group for Infections and Infectimmunology in Gynecology and Obstetrics, the German Society of Dermatology, the Board of German Dermatologists and the German Speaking Mycological Society. Mycoses 2012; 55 Suppl 3:1.

10) Pappas PG, Kauffman CA, Andes D, et al. Clinical practice guidelines for the management of candidiasis: 2009 update by the Infectious Diseases Society of America. Clin Infect Dis 2009; 48:503.

11) UpToDate: Candida vulvovaginitis: Treatment

12) UpToDate: Bacterial vaginosis: Treatment

13) 産婦人科診療ガイドライン-婦人科外来編2020-

14) Fethers KA, Fairley CK, Hocking JS, et al. Sexual risk factors and bacterial vaginosis: a systematic review and meta-analysis. Clin Infect Dis 2008; 47:1426.

15) Marrazzo JM, Dombrowski JC, Wierzbicki MR, et al. Safety and Efficacy of a Novel Vaginal Anti-infective, TOL-463, in the Treatment of Bacterial Vaginosis and Vulvovaginal Candidiasis: A Randomized, Single-blind, Phase 2, Controlled Trial. Clin Infect Dis 2019; 68:803.

北岡一樹 医師

監修者 医師監修

新宿サテライトクリニック院長

早稲田大学招聘研究員 北岡一樹(M.D./Ph.D.)

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